根管治療とは歯の中の神経に細菌が感染した場合におこなう治療です。
治療にかかる時間
Case1.根の治療を初めてする場合 30〜90分程度
Case2.根の再治療の場合 60〜120分程度
実は根の治療はどの歯を治療するか、根の再治療かどうか、によって治療時間や回数は変わります。具体的には前歯だと治療の時間や回数は短くなり易いです。
それは根の本数が1本のことが多く、治療をし易い部位だからです。しかし逆に奥歯の治療は時間や回数は長くなり易いです。
それは根の本数が2〜4本のことが多く、奥の方で治療をしづらい部位だからです。
また始めての根の治療の場合、根に古い材料がないので治療がスムーズに進むことが多く、治療の成功率も高いです。
逆に根の際治療は難易度が高いことが多いです。勿論、どちらも例外はあります。
治療を考えている方へ
治療の時間は先ほど述べた通りですが通っていただく回数はケースバイケースです。1回の治療時間を長く取れ、中の状態もよければ1回で治療は終わります。細菌感染の観点からも治療の回数は少ない方が理想です。
しかし、長時間の治療はお口を開ける時間も長く困難なこともあります。
また中の状態次第では1回では終わりません。
具体的には再治療で根の中に感染が多くある場合は回数がかかることが多いです。その場合は1回の治療時間を短くし回数を分けたり、お薬の交換を何度かおこないます。
根の治療は細い歯の中の神経の道筋を探し出し、そこを綺麗にお掃除し、さらに緊密に封鎖するという作業です。作業の長さや太さは数分の1ミリ単位の精度が求められます。また根の中に唾液や細菌が入り込まないように細心の注意が必要です。
根の治療をする歯が複数本ある場合には、その本数分回数がかかります。歯科の治療が他の科に比べて回数が長くかかるのは根の治療も関係しています。
治療が必要な場合と症状
◆虫歯が神経まで到達しているとき
症状
ズキズキ痛い、冷たいもの・温かいものがしみる、噛むと痛い
◆根の先に病巣があるとき
症状
急性症状 → ズキズキ痛い
慢性症状 → 噛むと違和感がある、噛むと痛みがある、自覚症状なし
◆虫歯の治療をしたあと噛めない
症状
急性症状 → ズキズキ痛い
慢性症状 → 虫歯の治療をしたあと噛めない